2019/07/01カウンターカルチャー「モッズ」彼らが愛した音楽とファッションに迫る

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拓馬北河

拓馬北河早稲田大学文学部4年

早稲田大学文学部4年生。文学、音楽、映画、ファッションなど多くのカルチャーに興味を持っている。卒業論文より記事の執筆に夢中のようだ。卒業後はファッション産業へ身を投じることを決心している。

カルチャーど真ん中コラム:『モッズ』

「モッズ」は1950年代後半から1960年代にかけてイギリスで流行した、音楽やファッションなどのライフスタイル全般におけるムーブメント及びその支持者を指します。
みんな大好きUKロックもこの「モッズ」にルーツを持ちます。
「モッズ」がどのようにして生まれたのか、そしてその音楽とファッションを読み解いていきましょう。

モッズの基本

モッズを語る上で、50年代のテッズ(テディボーイ)の存在を避けて通ることはできません。テッズはいわば不良少年たち。リーゼントに丈長のジャケッット、そしてラバーソール(厚底の⾰靴)がその代表的なスタイルです。パンクスの原点とも言われています。

モッズはこのテッズへのアンチテーゼとして生まれました。リーゼントではなく前髪を自然に下ろした「モッズカット」。細身の三つボタンのスーツとBDシャツを合わせるのが彼らの基本。そして、フレッドペリーのポロシャツを愛用しました。モッズは「モダーンズ」の略称です。彼らはイタリアやフランスの影響を受け、「粋な若者たち」を目指したのですね。
 

最大のライバル「ロッカーズ」

反対に、テッズから派生したカルチャーも同時期に生まれます。それがロッカーズ。彼らはテッズのリーゼントを受け継ぎ、アメリカのバイカーズスタイルを取り入れました。ライダーズをタイトにキめ、デニムをブーツインするのが彼らのファッション。モッズが「クール」さを求めたのに対し、ロッカーズは男臭い「無骨」なスタイルを追求しました。

スーツにM-51を羽織ってイタリアンスクーターに乗るモッズと、ライダーズ姿で単気筒バイクをガンガン乗り回すロッカーズ。
映画「さら青春の光」では、モッズとロッカーズの抗争が描かれています。是非。

「モッズ」と音楽

モッズはブラックミュージック(R&B、ソウルやスカなど)を愛しました。
そして、後の音楽シーンに多大な影響をもたらす「モッズ・ミュージック」が誕生します。
ロックにあらゆるジャンルの音楽要素を盛り込んだという点で、ミクスチャーロックの先駆けとも言えるかもしれません。
The Who、Small Facesなどがその代表例です。

 Small Faces 「Sha la la la Lee」


 

そしてそして、
モッズファッションで成功を収めた伝説的バンド「The Beatles」。(ビートルズの伝説的楽曲を紹介した記事もあるので是非!)
Dearミュージック#3:【独断】伝説的バンドThe Beatles、その代表曲からストーリーを掘り返す

実は彼ら、デビュー前はロッカーズファッションをしていました。
The Beatlesのイメージ戦略を担当していたブライアン・エプスタイン氏はモッズの絶大な影響力を見越し、彼らの革ジャンを剥いでスーツを着せたのです。
しかし、彼らが作る音楽には一切口を出さなかったブライアン氏。
モッズファッションとロッカーズの影響を受けたサウンドが化学反応を起こした結果、世界的ロックバンドとなったのです。
 
現在でもモッズの影響を受けたバンドは数多く存在します。もう解散してしまいましたが私が大好きなバンド「oasis」もその一つですね。
影響を受けた人はたいてい「モッズカット」。

やってみたいが、私は似合わないだろう。

「モッズ」とファッション

モッズと聞いて、まず最初に思い浮かべるのはモッズコートでしょう。モッズコートはアメリカ軍の軍用パーカーM-51です。欧米では「モッズパーカー」と呼ばれることが多く、「モッズコート」は日本独自の呼び名です。
日本では1990年代あたりから冬の定番アイテムとして定着し、4年ほど前にはあるバンドがMVで着用したことで再び流行しましたね。
今年は時代遅れアイテムなどと囁かれているので、ご注意を。

モッズがM-51を着用したのは、スクーターに乗るときに一張羅のスーツを汚さないためです。
彼らにとってM-51はモッズを主張するためのアイテムではありません。
言ってしまえば、「モッズ」を証明するのはモヘアの三つボタンスーツと「モッズカット」。M-51がなくとも成立しちゃいます。
M-51を着るのは、使い勝手が良かったから。
そうは言え、モッズの名前が「モッズコート」として残っているのは彼らからすればこの上ないはず。

時代遅れとかお構いなし、「モッズコート」を着よう。私は持ってないが。

まとめ

音楽やファッションなど、ライフスタイル全般を含んだ若者のカウンターカルチャー「モッズ」。まだまだ奥は深いです。『カルチャーはおもしろい!』、『彼らの生き様をもっともっと知りたい!』、、、などなど。私の記事を読んで何かしら興味を抱いていただけたら嬉しいです。他のカルチャーもバチバチに特集していくので、ヨロシクです。

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